「あのね、言っとくけど。後輩の男の子、あれ、ばっさりフったんだからね?あたし、イケメンって、タイプじゃないの。
だって、飽きるじゃん。イケメンとブサイクの真ん中へんが良いんだよね〜。」
明るい声で、何だっていいようなことを、こぼれるように話す。
彼は、特に何も聞かずに、笑ってくれた。あの時と、同じように。同じ距離感で。
「ひどー。それって、俺のことブスだって言ってる?」
「まぁ、桃弥はちょっとアウトかなぁ。イケメンすぎても、アウトだから。」
あははは、と、ふたり笑い合う。
その時、店員さんがやって来て、カフェラテをテーブルに置いた。
その動作を、意味もなくふたり、眺めた。

