都心に向かう電車のホームに立って、ぼんやりと電車を待った。
今朝、ここに来た時の荻野君に感じた気持ちの高まりと、同じく彼に対して味わった落胆とで、私はどっちの感情に自分の立ち位置をおいたらいいのか、分からなくなっていた。
電話をかけて来た相手は、救急車を呼ぶくらい病状が悪く、発作を起こしていた。
だから、例え辺鄙な場所だからと言って、一人でぽつんと淋しく残されたからと言って、荻野君に文句は言えない。
ちらっと携帯に目をやる。
電車を待つ間、何度も携帯にメッセージが届いていないか、電話を取り損ねたんじゃないかと、思って何度も見た。
けれど、電話もメールも来た形跡はなかった。
『本当にいいの?この体も、心も、全部俺のだよ』
彼はその場に合わせて適当なことを言ったのだろうか?
荻野君は、そういういい加減なことを言う人ではなかった。
今朝、ここに来た時の荻野君に感じた気持ちの高まりと、同じく彼に対して味わった落胆とで、私はどっちの感情に自分の立ち位置をおいたらいいのか、分からなくなっていた。
電話をかけて来た相手は、救急車を呼ぶくらい病状が悪く、発作を起こしていた。
だから、例え辺鄙な場所だからと言って、一人でぽつんと淋しく残されたからと言って、荻野君に文句は言えない。
ちらっと携帯に目をやる。
電車を待つ間、何度も携帯にメッセージが届いていないか、電話を取り損ねたんじゃないかと、思って何度も見た。
けれど、電話もメールも来た形跡はなかった。
『本当にいいの?この体も、心も、全部俺のだよ』
彼はその場に合わせて適当なことを言ったのだろうか?
荻野君は、そういういい加減なことを言う人ではなかった。


