「どうしたの?何を心配してるの?俺は、君に甘えてるだけだよ。今日は、俺のこと甘やかせてくれるんだろう?」
「もちろん、甘えるくらい平気だけど……」
「これは君に甘えてるんだ。だから、俺のこと拒んだりしないよね?」
彼の大きな手が首筋から下りていって、残った服を肌の上から取り去った。
「さっき、後ろから俺のことずっと見てたよね?」
「荻野君……」
「荻野君って言わない約束だろう?罰を与えなきゃ」
熱のこもった目。切れ長の鋭い目でなにも見逃さないように、すべて記憶するように見られるのは、とても恥ずかしい。
長い時間に感じた。
じっくり、満足するまで私の体の輪郭を目でたどると、今度は丁寧に優しく指で触れていく。
彼は手のひらを胸の上に置いて、ゆっくりと感触を味わった。
そうして、彼はキスをするようにして顔を埋めた。