二人の彼~年下の彼と見合い相手の彼 ~



殺風景な部屋。
それでも、ちょうど、一週間家を空けていた形跡はいたるところにある。

片づけてもいいかなというところがいくつか見られるけど。

言い出していいものか、ちょっと迷う。

少し休んで、回復したのか、荻野君は立ち上がると、部屋の隅に置いてあるパソコンの方に行く。

すでに、早速パソコンを開いてメールを送りだした。

もう少し話したいんだけど。
仕事気になるんだろうな。
そう言っても、聞いてくれないだろうな。

私は、彼が大人しく作業をしている間に、空になった冷蔵庫の食材処分したり、洗濯ものを干したり、やる事はいくらでもあった。