二人の彼~年下の彼と見合い相手の彼 ~

「写真立て?」
ひっくり返して、写真を下に向けていた。

手に取ってみると、デジタルフォトフレームだった。
右側にカレンダーとデジタル時計が付いていて荻野君らしいと思った。

「ん?」

手に取っていじっているうちに、写真が切り替わってスライドショーが始まった。
リゾート地のきれいな海の画像が、切り替わり見慣れた写真になった。

オフィスで撮った写真。
荻野君と二人で撮った写真。

でも、ほとんどがいつの間にか撮影された私の写真だった。

カメラを意識してないから、誰かと話してたり、関係ない場所を見てる。

仲には、背中を向けてるのだってある。

荻野君……

寝る前に、ずっとこれ見てたの?

個人的なものだから、勝手に見てしまって悪いという気持ちが大きい。

でも、何でよりによって私の写真?

しかも、あんなに大量に。

恥ずかしい。
反面、彼の心には、自分が大きな場所を占めていると、彼に知らされたようなものだ。