「荻野君?止めて。ダメっだってば」
「いいね。その声。耳元で聞くと色っぽい。動かないで。君が動くと傷口が広がる。ほら、力抜いて」
「荻野君、ひどいよ。やめてこんなこと……」
口を塞がれると思って、顔を背けると耳の後ろにキスをされた。
首筋を伝って肌が露出しているところにキスが落とされていく。
「荻野君、もうやめて」
「ん、葉子、こっち見て」
声もかすれて、息も上がってこれ以上ないくらいの熱い視線を向けられる。
「どれだけ、君のこと恋しかったか……」
大きな体を私の上で震わせている。
私は彼の手を振り払うことが出来ずに、彼が落ち着くように背中をさすってあげる。
「ずっと夢だった。ベッドの上でこうするの。こうしてキスするの」
軽く触れるようなキス。
そんなに遠慮がちなキスじゃ、どうにかなりそう。
唇を彼の唇に押し付ける。
彼は、ほんの少しだけ強くキスを返してくれる。
「こんなに好きなのに、誰かに取られそうになって、何もできないなんて。もう、二度とごめんだ」
「いいね。その声。耳元で聞くと色っぽい。動かないで。君が動くと傷口が広がる。ほら、力抜いて」
「荻野君、ひどいよ。やめてこんなこと……」
口を塞がれると思って、顔を背けると耳の後ろにキスをされた。
首筋を伝って肌が露出しているところにキスが落とされていく。
「荻野君、もうやめて」
「ん、葉子、こっち見て」
声もかすれて、息も上がってこれ以上ないくらいの熱い視線を向けられる。
「どれだけ、君のこと恋しかったか……」
大きな体を私の上で震わせている。
私は彼の手を振り払うことが出来ずに、彼が落ち着くように背中をさすってあげる。
「ずっと夢だった。ベッドの上でこうするの。こうしてキスするの」
軽く触れるようなキス。
そんなに遠慮がちなキスじゃ、どうにかなりそう。
唇を彼の唇に押し付ける。
彼は、ほんの少しだけ強くキスを返してくれる。
「こんなに好きなのに、誰かに取られそうになって、何もできないなんて。もう、二度とごめんだ」


