「二度とこんなことしないで」
開けたブラウスのボタンをはめる。
「ごめん。俺、どうかしてた」
「彩香さんに悪いと思ないの?」
「彼女には、こんなことしない」
私は、彼から離れて乱れた服装を整えた。
彼は、続ける。
「他の女性には、こんなことしようとも思わない。触れたいと思うのは、前からあなただけなんです。だからごめん。押えがきかない」
「荻野君?自分の言ってることわかってるの?」
「分かろうとしたよ。今までも、ずっと前からそうしてきた。葉子さんが目の前にいるのに、ずっと見てるだけだった。ずっと我慢してきた」
「彼女の事、好きだったんじゃなかったの?」
「好きですよ。いい子だし。俺の事を好きでいてくれる。でも、こんな感情じゃない」
「荻野君、やめて」
「手を触れることが出来ないから、狂ったような、自分を押さえられなくなるほどの強い気持ちに動かされたことなんかあなた以外に感じたことなんかない。
俺、あなたが手に入るならもう、何もいらない。
仕事も、お世話になった人たちも。
もう、どうにかなりそうなんだ。
気持ちを押さえようとすると、逆に好きだって気持ちがあふれて来て、あなたに触れたくて仕方がない」
開けたブラウスのボタンをはめる。
「ごめん。俺、どうかしてた」
「彩香さんに悪いと思ないの?」
「彼女には、こんなことしない」
私は、彼から離れて乱れた服装を整えた。
彼は、続ける。
「他の女性には、こんなことしようとも思わない。触れたいと思うのは、前からあなただけなんです。だからごめん。押えがきかない」
「荻野君?自分の言ってることわかってるの?」
「分かろうとしたよ。今までも、ずっと前からそうしてきた。葉子さんが目の前にいるのに、ずっと見てるだけだった。ずっと我慢してきた」
「彼女の事、好きだったんじゃなかったの?」
「好きですよ。いい子だし。俺の事を好きでいてくれる。でも、こんな感情じゃない」
「荻野君、やめて」
「手を触れることが出来ないから、狂ったような、自分を押さえられなくなるほどの強い気持ちに動かされたことなんかあなた以外に感じたことなんかない。
俺、あなたが手に入るならもう、何もいらない。
仕事も、お世話になった人たちも。
もう、どうにかなりそうなんだ。
気持ちを押さえようとすると、逆に好きだって気持ちがあふれて来て、あなたに触れたくて仕方がない」


