わたしと霧島くんのことを学校に密告したのは、田宮さんだった。
勝手な想像だけど、田宮さんは霧島くんに会いに行こうとしていたのだろう。
きっとまだ好きだから…。
あの日は霧島くんの誕生日の前日だったから、プレゼントを用意していたのかもしれない。
そこにわたしが出てきたら……。
「…」
驚いたとか、そんな生優しいものじゃなかったはずだ。
嫉妬、憎悪…マイナスの感情が、どろどろと溶け出ていたかもしれない。
今の田宮さんが、その成れの果てだとするなら、原因の全てはわたしにあるということになる。
わたしは、霧島くんだけでなく、田宮さんの事まで傷つけていた。
"安藤先生は、カメを見に来ただけです"
"でも先生は、霧島サンのことしか見てなくて…"
"悔しいよ梨花子〜!"
"全部全部アンタのせいだから!"
彷徨うことしか出来ない想いたちーーーそれならいっそ、行方が追えないように…手の届かない所へ。
"わたしも、霧島くんのこと…好きなの"
涙が一筋、零れ落ちた…。
勝手な想像だけど、田宮さんは霧島くんに会いに行こうとしていたのだろう。
きっとまだ好きだから…。
あの日は霧島くんの誕生日の前日だったから、プレゼントを用意していたのかもしれない。
そこにわたしが出てきたら……。
「…」
驚いたとか、そんな生優しいものじゃなかったはずだ。
嫉妬、憎悪…マイナスの感情が、どろどろと溶け出ていたかもしれない。
今の田宮さんが、その成れの果てだとするなら、原因の全てはわたしにあるということになる。
わたしは、霧島くんだけでなく、田宮さんの事まで傷つけていた。
"安藤先生は、カメを見に来ただけです"
"でも先生は、霧島サンのことしか見てなくて…"
"悔しいよ梨花子〜!"
"全部全部アンタのせいだから!"
彷徨うことしか出来ない想いたちーーーそれならいっそ、行方が追えないように…手の届かない所へ。
"わたしも、霧島くんのこと…好きなの"
涙が一筋、零れ落ちた…。



