「え…」
「うわ」
ぶつかった相手は、わたしの顔を見るとあからさまに嫌悪の感情を放ってきた。
「何で…」
「は?アンタには関係ないでしょ。行こ」
そう言って隣にいる中年男性の腕を取り、わたしに背を向けた。
「待って…田宮さん!」
そう、今わたしの目の前には、田宮詩織が居るのだった。
霧島くんの…元彼女。
「何?ウザイんだけど」
その田宮さんが、何でこんな時間にこんなとこでーーー。
しかも、ラブホから出てくるなんて。
パパ活、援交ーーーそんな言葉が浮かび上がる。
「詩織ちゃんの知り合い?」
田宮さんの隣に立つ男性の舐め回すような視線が、気持ち悪かった。
「まさか。あたしの彼氏を奪った女だよ」
田宮さんの言葉は、どこまでも冷たかった。
「それは…!」
「全部アンタのせいだから!今あたしがここに居るのも…全部全部アンタのせいだから!」
わたしの腕に掴みかかってきた田宮さんを、どんな顔をして見たらいいのか分からなかった。
わたしが、2人が別れる理由になったことは、紛れもない事実だから。
「でも…こんなの、良くないよ」
「…うるさいなぁ!人の気も知らないで、偉そうなこと言わないでよ!」
「まぁまぁ詩織ちゃん」
男性が、田宮さんをなだめる。
「僕がいつでも慰めてあげるから」
その言葉にぞわっとした。
「だめ…だめだよ!いつからこんな事…。わたしと帰ろう!」
思わず田宮さんの腕を取ったけど、
「やめてよ!」
すぐに振り払われてしまった。
「お願い、自暴自棄にならないで…自分のこと、傷つけないで」
「なにそれ」
「…」
「なにそれ…!」
「田宮さ……」
「これ以上あたしを惨めにしないで!」
「ーーー…っ」
返す言葉が見つからなかった。
わたしに、田宮さんに意見する筋合いなんか…ない。
でも、霧島くんと別れた傷を紛らわせるためにしているなら…それは間違ってる。
だけど、わたしなんかに止められる訳もなかった。
「あたしだから」
「…?」
「学校にチクったの、あたし」
それってーーー。
「偶然見かけて、アンタがクビにでもなればザマァだと思って電話してやった」
「…」
わたしが何も言えないでいると、田宮さんは男性と行ってしまった。
「うわ」
ぶつかった相手は、わたしの顔を見るとあからさまに嫌悪の感情を放ってきた。
「何で…」
「は?アンタには関係ないでしょ。行こ」
そう言って隣にいる中年男性の腕を取り、わたしに背を向けた。
「待って…田宮さん!」
そう、今わたしの目の前には、田宮詩織が居るのだった。
霧島くんの…元彼女。
「何?ウザイんだけど」
その田宮さんが、何でこんな時間にこんなとこでーーー。
しかも、ラブホから出てくるなんて。
パパ活、援交ーーーそんな言葉が浮かび上がる。
「詩織ちゃんの知り合い?」
田宮さんの隣に立つ男性の舐め回すような視線が、気持ち悪かった。
「まさか。あたしの彼氏を奪った女だよ」
田宮さんの言葉は、どこまでも冷たかった。
「それは…!」
「全部アンタのせいだから!今あたしがここに居るのも…全部全部アンタのせいだから!」
わたしの腕に掴みかかってきた田宮さんを、どんな顔をして見たらいいのか分からなかった。
わたしが、2人が別れる理由になったことは、紛れもない事実だから。
「でも…こんなの、良くないよ」
「…うるさいなぁ!人の気も知らないで、偉そうなこと言わないでよ!」
「まぁまぁ詩織ちゃん」
男性が、田宮さんをなだめる。
「僕がいつでも慰めてあげるから」
その言葉にぞわっとした。
「だめ…だめだよ!いつからこんな事…。わたしと帰ろう!」
思わず田宮さんの腕を取ったけど、
「やめてよ!」
すぐに振り払われてしまった。
「お願い、自暴自棄にならないで…自分のこと、傷つけないで」
「なにそれ」
「…」
「なにそれ…!」
「田宮さ……」
「これ以上あたしを惨めにしないで!」
「ーーー…っ」
返す言葉が見つからなかった。
わたしに、田宮さんに意見する筋合いなんか…ない。
でも、霧島くんと別れた傷を紛らわせるためにしているなら…それは間違ってる。
だけど、わたしなんかに止められる訳もなかった。
「あたしだから」
「…?」
「学校にチクったの、あたし」
それってーーー。
「偶然見かけて、アンタがクビにでもなればザマァだと思って電話してやった」
「…」
わたしが何も言えないでいると、田宮さんは男性と行ってしまった。



