"もし今好きな人ができたら、どうする?"
「…」
亜子の彼氏と、わたしは同じだ。
だからわかる。
亜子の彼氏は、きっと亜子を選ばない。
例え、どれだけ亜子のことを好きだったとしても。
わたしが霧島くんを、選ばないように---。
"マジで、好きだから………"
---あの日わたしは、突きとばしてでも避けるべきだった。
後悔と高揚が、わたしの中で波を打つ。
わたしは卑怯だ…選べもしない相手とキスするなんて。
「………」
それでも、好きだと認めてしまったこの気持ちを否定する術を、わたしは知らなかった…。
わたしの中は、こんなにも霧島くんでいっぱいなのだから---。
《今日はありがとう、食べまくったら少し気持ちが晴れたよ!笑》
夕方届いた亜子からのメールに、
《それは良かった。次回はお酒でも!また連絡するね》
と返信したわたしだったけど、その"また"は思っていたよりも早く、葉が色付くのを待たずに訪れるのだった---。
亜子とランチをした翌日の月曜日---今日から始まった期末テストだったけど、日に2、3教科ずつしか実施されないため、あっという間に終わってしまった。
「それでは、まだ明日もテストだから、寄り道しすぎないように。さようなら」
「さようなら〜」
挨拶と同時に、騒がしくなる教室。
「マック行く?」なんて声も聞こえてくる。
霧島くんと噂されるようになって、職員室は居心地が悪くなった---だからわたしは、残務を教室で済ませてから、最後に職員室に寄ろうと考えていた。
その原因はわたしにもある訳だから、文句は言えないのだけど。
午後から半休にして、お昼には学校を出ようかな、どこかでお昼ごはんを食べてから、スーパーにも寄りたい。
でも、志朗さん今日も晩ごはんいらないって言ってたな…前よりも家で晩ごはんを食べない日が増えたから、買いだめしすぎないようにしなきゃ。
「…」
亜子の彼氏と、わたしは同じだ。
だからわかる。
亜子の彼氏は、きっと亜子を選ばない。
例え、どれだけ亜子のことを好きだったとしても。
わたしが霧島くんを、選ばないように---。
"マジで、好きだから………"
---あの日わたしは、突きとばしてでも避けるべきだった。
後悔と高揚が、わたしの中で波を打つ。
わたしは卑怯だ…選べもしない相手とキスするなんて。
「………」
それでも、好きだと認めてしまったこの気持ちを否定する術を、わたしは知らなかった…。
わたしの中は、こんなにも霧島くんでいっぱいなのだから---。
《今日はありがとう、食べまくったら少し気持ちが晴れたよ!笑》
夕方届いた亜子からのメールに、
《それは良かった。次回はお酒でも!また連絡するね》
と返信したわたしだったけど、その"また"は思っていたよりも早く、葉が色付くのを待たずに訪れるのだった---。
亜子とランチをした翌日の月曜日---今日から始まった期末テストだったけど、日に2、3教科ずつしか実施されないため、あっという間に終わってしまった。
「それでは、まだ明日もテストだから、寄り道しすぎないように。さようなら」
「さようなら〜」
挨拶と同時に、騒がしくなる教室。
「マック行く?」なんて声も聞こえてくる。
霧島くんと噂されるようになって、職員室は居心地が悪くなった---だからわたしは、残務を教室で済ませてから、最後に職員室に寄ろうと考えていた。
その原因はわたしにもある訳だから、文句は言えないのだけど。
午後から半休にして、お昼には学校を出ようかな、どこかでお昼ごはんを食べてから、スーパーにも寄りたい。
でも、志朗さん今日も晩ごはんいらないって言ってたな…前よりも家で晩ごはんを食べない日が増えたから、買いだめしすぎないようにしなきゃ。



