「私湖の中でゆめ‥‥を‥どうしたの?」 「何がだ」 「顔赤いよ。熱あるの?」 もしかしたら水鏡湖に落ちた私を助けたから、濡れたから、風邪引いちゃったのかな。 「熱はない。風邪でもない。暑い」 「そ、うなんだ」 無表情で淡々と喋る彼の頬は火照っていて。 涼しい風に当たり涼んでいるようにも見えた。 (私、暑くなんて無いけどなあ‥‥)