『右京様』 『桔梗‥‥!ここに居てはならない‥!』 桔梗を優しく抱きしめた後、右京は急いだ口調でそう言いました。 水無月神社から早く追い出そうとする右京を桔梗は抱きしめました。 『右京様、私はもう我慢の限界なのです。右京様から離れたくはないのです』 静かに涙を流す桔梗を右京はなだめる事しか出来ませんでした。