「あった……」

「本当だ。あった……」

私は、急いでその箱を取り出す。

「楓摩、この箱だよ!夢に出てきたの!!」

楓摩は、驚いたような顔をして、その箱を見つめる。

「朱鳥、これ、一緒に家に帰って開けよっか。…俺、少し心当たりある。」

楓摩は、真面目な顔をして、私を見つめた。

私はコクンと頷き、私たちは1度、家に帰ることにした。