ベッドに朱鳥を寝かせて、冷えピタを貼る。

それから、そっと、持ってきた点滴を朱鳥に打った。

なんだか、懐かしく感じるこの感じ。

俺が医者で朱鳥は患者。

彼氏と彼女以前の関係。

ほんの少しだけ前の出来事なのに、とても懐かしく感じた。

朱鳥の隣の椅子に座って、朱鳥の頭を撫でる。

一時は死の間際を歩いていた朱鳥だったけど、すっかり元気になってくれた。

まだ少し体は弱いけど、前よりはすっかり強くなった。

こうやって、辛い思いをするのもあと少し…

がんばれ

朱鳥