ある日、俺はいつも通り、朱鳥ちゃんを抱っこして朱鳥ちゃんの家に帰ってきた。

朱鳥ちゃんをベッドに寝かせてあげて布団をかける。

それから、何分もしないうちに朱鳥ちゃんは寝息を立てて寝た。

苦しそうな顔で眠る朱鳥ちゃん。

汗もいっぱいかいて、辛そうだ。

俺は朱鳥ちゃんの汗を拭いて、冷えピタを貼って、保冷剤で体を冷やしてあげる。

それから、俺は楓摩の診察をしに行く。

そして、診察が終わったら、楓摩の体を濡れたタオルで拭いてキレイにしてやる。

それが終わると、やっと俺は軽い夕食を食べる。

病院の売店で買ったオニギリを食べて、夕食は終わり。

すると、寝室から声が聞こえた。

「嫌ぁっ!!」

朱鳥ちゃんだ。

悪夢に魘されてるかな…

俺は小走りで寝室へ向かった。

「朱鳥ちゃん、大丈夫?」

寝室に入ると、朱鳥ちゃんは小さくうずくまって震えていた。

「朱鳥ちゃん、どうした?」

そう聞くと、朱鳥ちゃんは俺に飛びついてきた。

「陽向先生っ、どうしよっ!!楓摩が…楓摩がね!!」

涙いっぱいの顔で必死にそう言ってくる。

「うん。どうした?落ち着いて言って?」

そう言うと朱鳥ちゃんは涙をいっぱい零してから

「楓摩がっ…………ヒック…もう……ダメかも………って」