「そうだ、朱鳥。検査結果が出るまでにしばらくかかるんだけど、その間一時帰宅する?」

「えっ!?できるの?」

私は、嬉くてベッドから飛び上がってしまった。

「落ち着けよ朱鳥(笑)まあ、一時帰宅だけどな。朱鳥がしたいなら、できるよ。したい?」

「うんっ!」

即答で答えた。

「おう!じゃあ、許可するな!明日の午後には帰れると思うよ。……って、そういえば朱鳥って1人暮らしなの?」

「……うん。家出してから、行く宛なくてとりあえず家借りてるけど……家賃も滞納してるし……」

お小遣いなど貰ったことなかったからバイトでなんとかしてたけど、生活していくので足りなくなったりして…家賃が滞納してしまった……

家に帰った1人なのか……

楓摩は、病院に居るし……

そう思うと悲しくなってきた。

「なあ、朱鳥。同居しないか?朱鳥に何かあったらすぐに気づけるし、それに…俺も朱鳥と一緒に居たいから…さ///」

「……い、いいの?……でも、私…お金……」

「いいんだよ。そんなの。俺が一緒に住みたいだけだから。それに、滞納してた家賃は俺が払っておくしさ。朱鳥は気にしなくていいから!」

「でも、そんなの楓摩に悪いよ……」

「いいの、いいの!こーゆーのは、彼氏の俺に任せて!朱鳥は、気にしないで!」

「……本当にいいの?」

「もちろん!てか、俺が来て欲しいんだけどな…///」

「……ありがとぉ~」

嬉しすぎて涙が出てきた。

私は、思いっきり楓摩飛びついた。

「ちょ、おまっ!いきなり飛びつくなよー!ビックリするだろ!バカ……/////」

楓摩は、照れたように頭を掻いてから、顔を赤らめる。

「フフッ♪今は、楓摩にくっついていたいの!」

「朱鳥にそんな可愛いこと言われたら断れないじゃん……/////」

「ありがと♪」

「もー、しょうがないな~朱鳥は」

楓摩はそういって頭を撫でてくれる。

「あ、そーだ!明日、俺仕事休みだからさ、午後になったら一緒に帰ろっか!」

「うん!」

「俺は幸せ者だな~」

そう言いながら、背中をポンポンしてくれた。

それが気持ちよくて、私は、そのまま夢の中に入ってしまった。