コンコンッ

ガラッ

「朱鳥ー、おまたせ」

レントゲンを撮ったあと、部屋に戻ると私は寝てしまった。

そして、検査の結果が出たとかで、楓摩に起こしてもらった。

「ごめんね、起こしちゃって。レントゲンの結果出たから言いに来たんだけど」

さっきまで寝てたから、まだ眠いけど、楓摩のその言葉で目がパッチりと覚める。

「そんなに、不安そうにしなくても大丈夫だよ。じゃあ、言うけど、病名……というか、まぁ単刀直入に言うと肺炎だね。ね?大丈夫でしょ?」

「肺炎……?」

「うん。朱鳥、今、咳とか苦しいでしょ?それに、ここまで高い熱が出てるのもそう。あと、レントゲン取ったのもそれを確定させるため。それに、肺炎は、薬で治せる病気だから大丈夫。すぐに、楽になると思うよ」

そう言って、楓摩は私の頭を撫でてくれた。

なにか、もっと思い病気を想像してたから、肺炎と聞いて一気にホッとした。

まあ、苦しいのには変わりないんだけどね(苦笑)

「でもさ」

ホッとしていると、楓摩がいきなりまた真剣な顔になった。

「あのね、肺炎の症状で胸水って言うのがあるの。……まぁ、肺炎の症状というか、肺炎になった人がなりやすい…って言った方が正しいか。それでね、朱鳥は今、その胸水っていうのになってるの。」

一気に、私の気持ちは沈んでまた、不安になる。

「胸水って言うのは、その名の通り胸に水が溜まっちゃうことなんだけど、そのままだったら、朱鳥も苦しいし息もしずらいんだ。だからさ、これから胸に溜まった水抜いちゃわない?」

「…………どうやって?…」

「…うーん。」

そう言って、楓摩は言い難そうな顔をする。

楓摩がこんな表情をするってことは、きっと、痛いんだ……

やだな……

「………簡単に言うと、その水の溜まった場所に針を刺して水を抜くかな。…少し痛いかもしれない。」

そう言ってから、楓摩は私の顔色を伺うように私の顔を覗き込む。

嫌だな…

だけど……やんないとダメなんだよね…………