次の日。

昨日の夜は朱鳥の事が心配でよく眠れなかった。

夜中、朱鳥は何度もパニック発作と喘息の発作を起こした。

パニックになった時は、なかなか収まってくれなくて、正直焦った。

それに、パニックと同時に喘息の発作が出た時は、本当に大変だった。

朱鳥は、とても苦しそうだから吸入を吸わせようとすると抵抗してきて、なかなか吸わせることが出来なかった。

それで、喘息は悪化する。

でも、無理矢理処置すると、今度はパニックの方が酷くなって泣いてしまう。

それが、2時間に1回の頻度であったから、クタクタだった。

でも、疲れていても朱鳥の辛そうな姿を見ると助けない訳にはいかない。

どんなに自分が疲れていて辛くても、朱鳥はもっと辛い思いや苦しい思いをしているから。

ついさっきも、発作が出て処置をしたばっかりだ。

それで、ふと時計を見ると朝の5時だった。

もう、起きる時間だ……

ほぼ、一睡もせず勤務はかなり辛いな…

それに、今日は夜勤も入っているから力が持つかわからない。

まぁ、でも、その前に朝ごはんを作るか。

大きく伸びをしてから、眠気を覚ますようにパンッと両頬を叩いた。