ある雪の降る日私は運命の恋をする

楓摩は、それから二日間、高熱を出し続け、意識も朦朧としていた。

楓摩は、まだ眠っている。

今日は、陽向先生に許可をもらって、伝染らないように注意をしてから、楓摩の傍にいる。

楓摩の手を握る。

いつもは、楓摩が握ってくれるのに、今日は逆でなんか変な感じ。

楓摩は、まだ、たくさん汗をかいていて、熱そうだ。

私に、何か出来ることはないかな……?

しばらく、考えていると、楓摩が看病してくれた時の事を思い出した。

たしか、保冷剤とか、冷えピタとかで、涼しくしてくれた気がする。

思い立ったら即行動!!

ナースステーションに行って、萌歌さんにお願いする事にした。

そっと、病室から出て、ナースステーションへ向かう。

「すみません、橘さんいますか?」

すると、置くからすぐに萌歌さんが来てくれた。

「あら、朱鳥ちゃんじゃない。どうしたの?」

「んーと、楓摩が熱くて辛そうだから、保冷剤とかで冷やしてあげることって、できるかな?って思って」

「そうね、保冷剤で冷やしてあげると、少しは楽になる思うわよ。ちょっと待ってね、今、用意するから。」

そういうと、萌歌さんは、また奥へ行って、なにやら準備をしていた。

「はい、これ保冷剤。脇とか、首元に当ててあげると、早く涼しくなると思うわよ。」

「ありがとうございますっ!」

私は、急いで、楓摩の元へと戻った。