まさかこの夢が正夢になるなんて…。 手紙にはあぁ書いたものの、ホントに起こるとは思いもしなかった。 目が覚めると病室で。 隣のベッドには私の大好きな人が寝てる。 きっと私のこと忘れているんだろうな。 そう思うと、涙が溢れる。 その涙をそっと拭い、目を閉じ、ナースコールする。 すると、看護婦さんはこう言った。 "さっきこちらの方、起きたんですけど…。 今のところなんですが、貴女の事だけ…忘れてるみたいなんです。" …そんなこと知ってる。 それを知ってて落ちたのだから。