「もう一つ。
あの人の言う作戦とはなんですか?」

…あぁ。

「あ、あれは…
『相田雪と別れること』
が雪のところに連れて行ってくれる
条件だったんだ。」

「別に、私と別れて
泉さんと偽物カップルをしてもらうという
方法もありだと思うんですが…」

「それじゃ、ダメだった。」

「はい?何か言いましたか?」

「それじゃ、ダメ。
雪じゃなきゃダメだったんだよ。」

「そ、そうですか。
なんか、ありがとうございます。」

不自然に目をそらして

そっぽを向いてる雪。

耳が赤い気がするのは、

向こうで光ってる花火のせい…なのかな?