君の世界から恋が消えた日

「水樹は苗字
夕(ゆう)だよ、水樹夕」

改めてよろしく、
水樹君は一歩私に近づいて
手を差し伸べ握手を求めた
優しく微笑みを浮かべた紳士な態度は
まさにクラスの子が言っていた王子様の様だ

しかし陽はそのような水樹の行動が目に入らないほどにその一点の幻想的な光景に目を惹きつけられていた