午前3時を丁度回った時、小さな雨音に気づいた。
...雨か。
今日は如月に言われた日。
返信もしてないんだし、いるはずないよね。
そう思いながらも結局来てしまった
性格がねじ曲がってる私でも、あんな中途半端な終わり方は嫌だ。
しっかりきっぱり、言わなきゃ。
言いたいこと全部
言わなきゃいけないこと全部
それが、今の私に出来る精一杯
こんな私ができる精一杯
雨がどんどん強くなっていく中
如月はいっこうに現れない。
まぁ......こんな雨の中来ないのは当たり前だ
むしろ、こんな日に来た私が馬鹿なんだろう
なんて、自分を自分で実況してみても何も面白くなかった
「...はぁ」
ため息もこれで何回目だろう。
もうすぐで五時になりそうな時間。
約2時間も待ったことになる。
もしかしたら、走ってくるかもしれない
もしかしたら、今からでも来るかもしれない
なんてことを考えていたらこんな時間になってしまった
もしもなんてありえない事なのに
ドラマじゃないんだし、来たら、王子様かっ!てツッコンでたわ
.........さて、帰ろう。
髪も服も靴も全部がベタベタ
歩く度に気持ち悪い感触がしたし、服は肌に張り付くし
髪はもうグチャグチャ
こんな姿を見せるわけにはいかない。
そう思っていたのに
「...冬坂さん...?」
「あ......」
「なんでこんな所に......」
「なんでって......」
あんたが呼んだからでしょ...?
そう言えれば...良かったのに
「別に...」
ほんとに素直じゃないな
私は
「そっ...か。ねぇ今から時間ある?少し話したいんだけど」
「あぁ......」
今の時間は5時を少し過ぎたところ
門限は7時だからまだまだ時間はある。
だけど私は
「30分なら」
と嘘をつく。
「それで十分...じゃあどこか入れるところ...ないかな?」
キョロキョロと周りを見渡す如月はある一点を見つめた。
「図書館...でもいい?」
「...うん」
正直嫌だった。沢田さんと如月が2人で遊んでいた場所。
きっとそこで......
フルフルと顔を振り自分を勇気づける。
今はあのことを考えてる時じゃない。自分のことだけ考えて、自分のことだけ話せばいい。
それ以外の事は言っちゃダメだ
きっと
私は壊れるから


