やっと。
やっと、会社に到着した。

「ふぅ、セーフ。」

私は小走りでかけていく。
反対方向から、私と同じく走っている人がいた。


ドンッ



「え?」

私も、ぶつかった彼も、尻もちついて互いの目を疑う。

だって、書いてあるんだもの。

『早乙女桜』

『南洋祐』

名札には、そう、書いてあった。