「お前、何してんだよ?」

 後ろから、あの、一番聞きたくない、懐かしい声がした。

「あ、、、」

南君だった。

「何よ。」

 私は、南君を強く、睨みつけてやった。

「お前さ、別れてくれない?」

「知ってる。美人の彼女いるんだって?」

「そーそー。」

「いいわね。幸せ者は。」

「あぁ。」

 南君が、私に向かって、清々しい笑顔を向ける。

「ねぇ。『SS』って、あんたがまいた噂でしょ。」

「は?」