「初めまして桜です。」

緑色の黒板に大きく書かれた私の名前。
かなり先生は大雑把なのね。
雑過ぎるわ。

「皆さん、宜しくね。」

ペコリとお辞儀をする。
そして、教室中を見渡す。

「じゃあ、早乙女さんは、奥の空いている席に座ってね。」

「わかりました。」

 私の席は、窓際の席で、後ろの方だった。

「宜しく。」