失恋Diary 〜おやすみMemories〜

痛い。
痛い痛い痛い痛い痛い痛い!
彼奴せいで、私は痛い思いしかできない。

 足元を見ると、泥濘で泥だらけの革靴がある。
彼奴の彼女は、新品の綺麗な革靴を履いていた。
 惨めだ。
 やっぱり、とても惨めにしか、見えないよ。


「あっ。」

後ろを見ると、困った顔の彼奴が、雨宿りしていた。
傘、忘れたの?

「困ったな。塾なのに。」