久しぶりに登校した日は、生憎の雨だった。

「はぁ。」

私はため息をつく。
だって、会わなきゃならないから。
私を裏切った彼奴に会わなきゃならないから。

 私の心は消えてしまいたいと、悲鳴をあげて、壊れかけている。

私の存在価値は、なんですか?
誰か、私の存在証明をしてください。

 誰かのせいで傷だらけになってしまった手に、雨が打ち付ける。