あれから少し経って、私達は、中学生になりました。

「桜、ほら!順番がまわってきたわよ!」

「お母さんったら………」 

私は苦笑いする。
 入学式の看板の前で、是非とも写真を撮りたかったらしく、ずっと並んでいたの。


「良し!上手く撮れた。さ、行きなさいよ。桜。」

お母さんは、私の背中を押す。
わかったよ。
そんなの。