失恋Diary 〜おやすみMemories〜

「あ、千歌、桜ちゃん、代わるよ。」

「ありがとう。琳さん。」

私達は琳さんに大量のパンフレットを渡して、教室から出た。

「あのさ、桜ちゃん、私、見たい所があるのよ。」

「なに?行ってもいいよ?」

「3組の、劇なんだけど。」

「あ、隣のクラスの。」

「で、いい?」

「いいよ。」


「わ、沢山いるー。」

でも、不思議。
千歌ちゃんはなんで、こんな所に来たがったんだろ。

「私ね、ここに好きな人、いるんだ。」