「読めないのよ。この漢字。前の学校じゃ、習ってないの。」  

「問題解決に『つとめる。』だよ。」

そっか。
『努める』は、『つとめる』と読むんだ。

「あのさ、有難う。南君。」

返事は、無かった。
そして、サッと下を向いた。
照れ屋なのかな?

下を向いた横顔は、とても綺麗で素敵だった。

「あれっ。」

顔が、熱い。
これは、恋ですか?