どうしたいんだろう。私は。


先生のこと思い出したり、先生に触れたりすると、ドキドキする。


今だって、先生のベッドの匂いにドキドキしちゃってる。


けど...それが好きってことなのか分からない。


恋愛経験がないわけじゃない。



昔、一度だけ......。



でも、あの時とは違う胸の高鳴り。






昼間、花恋さんと一緒にいるのを見た時、なにかがグサッと刺さった気がした。



和泉先生の彼女だと思ったからだ。



何も思ってない人だったら、こんな気持ちにならないよね...。



私......。



「......」



そんなことをしばらく悶々と考えた後、むくりと起き上がった。


すでに寝息が聞こえている翠と花恋さんを起さないように静かに部屋を出た。



......とりあえずトイレに行きたい。


ふと時計を見ると、夜中の1時を過ぎていた。