実の両親という実感がわかなくて、なんだか世界に色がなくなったようなそんな感覚。 懐かしさも何も感じない。 ああ、目の前に白い女の子が立っている。 ふわふわと浮いている。 楽しそうに浮いている。 …って‼‼‼‼‼ 「なんだお前‼‼‼‼‼」 初めて我に返った俺は、目の前の全身真っ白な女の子を指差す。 髪も、瞳も、着ているワンピースも、肌も真っ白の女の子。 まるで、死んでいるかのように…真っ白で。