「江藤が何考えてるか分からないけど、不安にさせたくないんだ。だから思った事はいってくれないかな?」

そんな優しく聞かれたら言いたくなる。

木崎君に甘える事を覚えた私はホントにぐにゃぐにゃの甘えん坊になってしまった。
昨日までこんな風に誰かに甘える事、すっかり忘れていたのに。

「‥‥こんな風に甘やかされるの慣れてない。」

「じゃあ、早く慣れて。俺、惚れたオンナは甘やかす主義だから。」

そう言って笑みを深めると、チュッとリップ音を立てて口付けた。