あーあ…誰かさんのせいで。



すっかり寝不足よ。



午前中の授業も全然、頭に入ってこなかったし。



来週のテストどう責任取ってくれるの!



「ふぁ…あ…」



ダメだ。眠くて頭が重い。



頬杖で支えてるのが、やっとなくらい。



今ちょうど休み時間に入ったことだし。



眠気覚ましに、コーヒーでも買ってこようかな。



疲れた脳をスッキリさせたい。



教室を出ようとドアに手を伸ばすと。



「あれ?天音さん、どこ行くの~」



後ろから呼び止められる。