黒板の方に視線を向けるたびに、しっかりと成宮の後ろ姿が目に入って… もう、いちいち鬱陶しいったらありゃしない。 あー…今すぐ席替えしないかな…。 出来るなら、窓側と廊下側の端同士になって。 なるべく距離を取りたいところ…! そしたら、少しは気持ちも落ち着く気がするのよね。 これ以上、この恋をこじらせたくは無いと思っているし、ましてや彼女から取ろうなんて。 そんな卑怯な真似をするつもりも無い。 今は、とっとと諦めるのに専念したいところ。 ……にしても。 また転校生がやって来るとはね。