君の隣で花が散る

教室の中は紙で作った飾りで可愛く飾られていた。


「おかえりなさいませご主人様、お嬢様」


メイドの格好をした女生徒が私達を出迎える。


あぁ〜。

身の毛がよだつ。

入ろう!って言った過去の私を叱ってやりたい。

お嬢様なんて呼ばれるなんて私には無理だーっ!


れおはどうなんだろう。


そう思い、隣のれおを見るとれおも、むずがゆいような微妙な顔をしていた。


でも、この女生徒も相当恥ずかしいはずだ。

我慢しよう。


「あちらの席でお待ちくださいませ。ご主人様、おじょうさ......はっ!」


女生徒が何かに気づいた様に息を飲む。

多分、「メイドなんて恥ずかしい」と下を向いていたが「ちゃんとしなきゃ」と思って前を向いたら、あり得ないくらいの美形の男子がいたから驚いたのだろう。


悪魔でこれは予想だけど、きっとそうだ。

だって頰に先程までなかった赤がさしているんだもの。


あたふたとしている女生徒の案内で窓側の席に座った。


この席は4つの机を合わせ、その上にピンクの小さい花の模様の白いテーブルクロスがひかれている。


女生徒が白いテーブルクロスの上にメニューを置き、ぎこちない笑顔を私たちに向け、去っていった。