君の隣で花が散る

しばらく校庭を歩いたら、私達は校舎の中に入った。

お化け屋敷やメイドカフェなど面白そうなものがたくさんあった。


「キャー」

「かっこいい、あの人ー!」

「モデルさんかなー?」


すごい。

四方八方から黄色い声が飛び交う。

れおのかっこよさに胸打たれた女子たちの中には、その場で固まってしまっていた人も数名はいた。

さすが。いっきに騒がしくなったよ。


「なんかざわざわしているな」


自覚なしなの?

ショッピングモールには人が溢れていたから、れおのかっこよさはあまり目立たなかった。

だけど、この廊下は生徒以外の人は来ているものの、ショッピングモールほど人はいなかったから異様にれおのかっこよさが目立つ。


「れお、なんでこんなに騒いでいるのか分かってないの?」

「え、なにが?」


本当にわかってないみたい。

この騒ぎはれおのせいなのにね。


「おい、なにぼーっとしてるんだよ。行くぞ」

「あ、うん」


沢山の人の目線を受けながら、私はれおの隣を歩いた。


うわぁーなんか恥ずかしい。

自分のことを言われているわけではないのに、なぜか体がむずがゆくなってきてしまう。

こんなに注目されたことは今までないから。


「ほんとにかっこいい〜!」

「ねー、隣にあの女だれー?」

「まじ、感じ悪いんだけど〜」


え、私?

そんな風に見えるのかな?


「彼女かなー」

「なにあの子ー」

まあ、しょうがないな、こんなイケメン(自覚なし)の隣りにいるんだもんな。