ここではよく幼い頃遊んだものだ。幼い頃は、家から5分ほどかけてきていた。今では2分あれば十分な距離。幼い頃、外での許された行動範囲がこの公園までだった。滑り台、鉄棒、砂場しかない物足りない公園。はじめは仕方なく遊んでいた。でも、いつしか楽しくなって、当たり前のように毎日ここに来て、誓と2人で遊んだ。
砂のかけあい、泥団子作り、色々したものだ。

「ママー!早く早く!」

甲高い声が、聞こえてくる。4、5歳といった感じだろうか。

「待ちなさい!」

次は母親だろうか。大人びた声だ。

「ついたぁ!ママ、滑り台しよ……あっ」