みんなみたいに上手に生きられない君へ

人の家にきているというのに、ぐるぐると考え込んでしまっている。

考え込んでる場合じゃない。
何とかこの場の打開策を考えないと。



「ごめんっ!!」 
  


しかし、突然前田くんが床に手をついて土下座みたいなことを始めたので、思考が中断される。

......前田くん?

 

「今朝、圭佑がみんなに色々言われてる時、何も言えなくてごめん!本当にごめん!」

「......別に謝る必要ないよ。
それが普通だと思う」



頭を下げ続ける前田くんに、渡辺くんはため息をついて、視線をそらした。



「普通がどうとかじゃなくて!俺自身が嫌だったんだよ!
親友の圭佑をかばえなかった自分が許せなかったから、謝ってるんだ!」



前田くんはガバッと顔をあげると、まっすぐに渡辺くんを見つめる。


前田くんって、......すごくまっすぐな人なんだな。

私に言われてるわけでもないのに、なんだかグッときてしまった。