みんなみたいに上手に生きられない君へ

「それより、ふたりともいつまで突っ立ってるつもり?座ったら?」



ようやく渡辺くんが私たちと目を合わせてくれたのは、その時だった。

いつまでも立ち尽くしている私たちを冷ややかな目で見る渡辺くん。

 
あ、と気づいたように、渡辺くんの隣にあぐらをかいた前田くんを見て、私も二人から少し距離を開けて座る。


......みんな座ったら、また会話がなくなってしまった。


ここにきてから、一言も言葉を発してないから、いい加減私も何か話した方がいいかな。

いや、でも、やっぱりここは、親友の前田くんに任せた方がいいかも。

私が口を開くと、また不用意なこと言って傷つけるかもしれないし......。

.....そしたら、私何のためにここにきたの?

 
いやいやいや、でも......。