顔を上げて、分からない、と一言だけ答えると、前田くんはまたうつむいた。
「正直分からないんだ。
そりゃ確かに女子の話題や下ネタふってものってこないとこあったけど、でも......ああ、ごめん、こんな話」
「あ、ううん、大丈夫」
「一年の時彼女もいたし、とにかく圭佑がゲイなんて考えたこともなかったから、信じられないし、戸惑ってる」
......そうだよね。
私はちょっと前に渡辺くんの秘密を偶然知ってたから、今日の暴露も私にとってはすでに知ってることだったけど、他の人にとっては違う。
いま一番動揺してるのは、もちろん渡辺くんだろうけど、同じ部活で、近くにいて気づかなかった前田くんだって......。
「正直分からないんだ。
そりゃ確かに女子の話題や下ネタふってものってこないとこあったけど、でも......ああ、ごめん、こんな話」
「あ、ううん、大丈夫」
「一年の時彼女もいたし、とにかく圭佑がゲイなんて考えたこともなかったから、信じられないし、戸惑ってる」
......そうだよね。
私はちょっと前に渡辺くんの秘密を偶然知ってたから、今日の暴露も私にとってはすでに知ってることだったけど、他の人にとっては違う。
いま一番動揺してるのは、もちろん渡辺くんだろうけど、同じ部活で、近くにいて気づかなかった前田くんだって......。


