みんなみたいに上手に生きられない君へ

「そういう目で見てた人も、いるのかもしれないけど......。

私は、......かっこいいと思った。
人に知られたくなかったことなのに、あんな風に堂々と認めるなんて、すごく勇気がいることだと思う。   

私だったら、たぶん、できないから。
だから、かっこいい人だと思った」



思ったままに伝えると、渡辺くんは無言で階段をかけ降りていってしまった。  


......よけい、傷つけただけだったかな。 

また余計なことしたかな。
どう言えば正解だったんだろう。
もう、分からない。


通りすぎていく人にじろじろ見られている気がしたけど、それでも後から後から涙が出てきて、止まらなくて、せめて顔をみられないように、両手で顔をおおった。