みんなみたいに上手に生きられない君へ

渡辺くん.......、大丈夫かな。
いや、大丈夫なわけないだろうけど......。
 

誰も、追わないのかな......。

ちらりと渡辺くんと一番仲がいい前田くんを見てみたけど、とても追いかける様子もない。

渡辺くんが教室を出ていってから、みんなが色んなことを言い出したけど、前田くんは何も言わず椅子に座って、頭を抱え込んでしまっている。



「あいつこれから学校どうするのかなー」

「こんなことあったらフツーこれねーよな」

「こっちとしてもきてほしくないし」


学校もきちゃいけないの?

そんなに、いけないことなの?
人を殺したわけでも、誰かを襲ったわけでもないのに、そんなにいけないことなの?

「普通」と違うのは、そんなにいけないことなの?


もう、聞きたくない......。


まるで自分に言われているような言葉の数々に耳をふさぐと、私はそのまま勢いで教室を飛び出した。