みんなみたいに上手に生きられない君へ

珠希ちゃんはにぱっと笑うと、すぐに私にぎゅうと抱きついてきた。



「も~!つっきー大好き!
つっきーが男だったらよかったのに」



声を抑えながらも、嬉しそうな珠希ちゃんの声がやけに近くて、珠希ちゃんのぬくもりになんだかドキマギしてしまう。


軽いノリだとしても、誰かに好きと言ってもらうことはやっぱり嬉しい。

こんな私を好きなんて言ってくれる人なんて、めったにいないから。



「あ、そういや、つっきーは恋とかどうなの?
あの例の前田くんと同じクラスなんだよね?
なんかあった?」



珠希ちゃんは思いついたように、ぱっと体を離すと、ちょっとニヤニヤしながら、私をつつく。

そういえば去年気になる人を聞かれた時に、前田くんの名前を出したんだ。