みんなみたいに上手に生きられない君へ

「そう。また、またまたまた!フラれました~」



私の発言なんて全く気にしてないのか、むしろそれをネタにするかのように、珠希ちゃんはあっけらかんと笑う。

もう少し静かにね、とカーテンの外から先生に注意されると、珠希ちゃんは舌を出してから、私に体を近づけて、声をひそめる。



「もっとノリのいいやつかと思ったのにイメージと違った、重すぎるって毎回フラれちゃうんだよね。
あたしって重いのかなぁ」



珠希ちゃんは笑顔は崩さなかったけど、はあと小さくため息をついた。


珠希ちゃんは、少し惚れっぽいみたいで、先輩だったり、同じクラスの男子だったり、しょっちゅう付き合う人が変わってる。

でも、毎回本気で、一途で、すごく尽くしてる。



「そんなことないよ。
可愛くて明るい珠希ちゃんみたいな子を振るなんて、相手に見る目がないんだよ」



私が男だったら、珠希ちゃんみたいな子と付き合えたら、きっとすごく嬉しいと思うのに。

なんで毎回フラれちゃうのか分からない。