みんなみたいに上手に生きられない君へ

「先生-!ちょっとだけ寝かせて-!
もう、限界ー」


スリッパを脱いでベッドに上がり、白いカーテンを半分くらいまでしめていると、保健室に騒がしく誰かが入ってきた。


......あれ、去年同じクラスだった佐藤珠希(さとうたまき)ちゃんだ。


てっぺんでおだんごにされている、校則違反ギリギリまで色が抜かれている髪。

これまた校則違反ギリギリの短いスカートに、大胆に第二ボタンまで開けられた白シャツからは、蝶の形のネックレスが見えている。


見た目も性格も派手な彼女は、同じように派手なグループに属していて、珠希ちゃんのグループの人は私からしたらちょっと怖くて話しかけづらいんだけど、珠希ちゃんだけは別だった。



「珠希ちゃん、体調が悪い人ばっかりなんだから静かにね。

今日はどうしたの?
あ、でもね、今ベッドがいっぱいなのよ」

「え~」


珠希ちゃんは不服そうな声を出すと、カーテンがしまっているベッドをうらめしそうに見る。

......目が合っちゃった。