みんなみたいに上手に生きられない君へ

たぶん、というかあの状況だと、その男の子って和也くんしかいないよね.....。



「その男の子は?」

「部活にもう行かなきゃいけないから、よろしくお願いしますって」

「......そうですか」

「あなたのことすごく心配してたし、なんだか責任感じてるみたいだった」



先生は困ったように、ほんの少しだけ微笑んだ。


和也くん、先生と何か話したのかな。

責任感じる必要なんかないのに。


むしろ私の方が、和也くんのこと傷つけて......。

何でもっと......、上手く話せなかったんだろう......。


初めて聞いた和也くんが声を荒げるところ、それから、沈んだ声、うつろな目、泣きそうな顔。


さっきのことを思い出すと、深い悲しみにのまれそうになって、とめるまもなく涙が溢れる。



「うっ......ううっ......うっ、ごめ、なさ......。ごめんなさ、い......」
  


いきなり泣き出したりして、きっと先生はびっくりしてる。

先生に謝っているのか、和也くんに謝っているのか、自分でもよく分からないまま、泣きながら必死で謝り続けた。