みんなみたいに上手に生きられない君へ

ぎゅっと詰まったみたいに、胸が苦しい。

頭の中のザワザワはどんどん強くなってくるし、目の前がぼやけてきた。


もうダメだ......。


ずっと我慢してたけど、限界を感じてそっと立ち上がる。

大谷くんの教科書を読む声が静かな教室に響くなか、足早に、けれどなるべく目立たないように、先生のいる教壇へ。



「どうした?」



すぐに私に気づいた先生に小声で問いかけられ、私は先生よりももっと小さい声をしぼり出すようにして出す。



「......体調が悪いので、保健室に行ってきてもいいですか.......」

「ん?ああ。......じゃあ、誰か」

「一人で大丈夫です」



先生に許可をもらうと、付き添いを断り、逃げるように教室を抜け出した。