みんなみたいに上手に生きられない君へ

なんでさっき、言えなかったのかな。

誰と付き合っても、和也くんが選んだ人ならいいんじゃないかな、って。


大切な友だちで大好きな珠希ちゃんと、和也くんが仲良くしていると嬉しいはずなのに、なぜか......ちょっと嫌だと思ってしまう。

珠希ちゃんは、可愛くておしゃれで優しくて明るくて......、だから、もし和也くんが珠希ちゃんを好きになったらどうしようって。


圭佑くんには和也くんは友だちだと思ってると言っておいて、完全に矛盾している。

カラオケのトイレの鏡で自分の顔を見て、大きなため息が出てしまった。

......いつ見ても情けない顔。



「つっきー」

「うわ......っ!......珠希ちゃん。
びっくりした」



うつむいていると、いきなり後ろから肩をもまれ、びっくりして振り向くと、珠希ちゃんでほっとする。